補助事業による施設の点検整備補修の実施
■主な補助事業の概要
現在、東播用水土地改良区で実施している補助事業は、次のとおりです。
1)土地改良施設維持管理適正化事業
(1) 事業概要
土地改良施設の機能低下の防止・機能回復等のため、定期的に行う必要のあるポンプのオーバーホール・ゲートの塗装・用排水路の補修・その他の整備補修及び施設の改善に対して助成されます。
この事業は、一般の補助事業と異なり土地改良区等が相互扶助的に実施するもので、具体的には整備補修を希望する土地改良区等が「適正化事業」に加入し、定められた期間内(5年間)に整備補修等に必要な経費(加入事業費)の30%を積み立て、その積立期間内の定められた年度に整備補修等を行なうものです。
ただし、団体営規模以上の事業により造成された施設で1施設当たりの事業費が200万円以上が事業要件となっています。
補助率 | 国 | 30% |
県 | 30% | |
地元 | 40% (県土連に30%を5年間で均等拠出する。 実施年度に90%の交付を受け10%負担して実施する。) |
注:実施年度に負担する10%の地元負担金は、市町から受益面積割で補助を得ているため、実質的な農家負担は30%です。但し、実施額が加入事業費を超えた場合は、その超過分は非補助となります。
(2) 実施状況
平成8年度から加入し継続して実施しています。
実施済工事は、下表の通りです。
加入 年度 |
期生 | 加入 事業費 (千円) |
実施 事業費 (千円) |
路線・施設等概要 | 実施 年度 |
|
---|---|---|---|---|---|---|
8〜29 | 20〜41 | 213,600 | 215,018 | 中央管理所 |
4件 | 8〜29 |
南部管理所 | 1件 | |||||
北神戸幹線水路 | 4件 | |||||
吉川支線水路 | 2件 | |||||
大沢支線水路 | 6件 | |||||
口吉川支線水路 | 2件 | |||||
明石川支線水路 | 4件 | |||||
平井支線水路 | 2件 | |||||
広野支線水路 | 1件 | |||||
別所支線水路 | 1件 | |||||
中央幹線水路 | 2件 | |||||
淡河幹線水路 | 4件 | |||||
神出支線水路 | 1件 | |||||
岩岡支線水路 | 5件 | |||||
合流幹線水路 | 1件 | |||||
印南支線水路 | 1件 | |||||
加古川支線水路 | 1件 | |||||
27 | 39 | 4,000 | 4,201 | 北神戸幹線水路 北神戸第2段揚水機場(防水塗装) | 30 | |
28 | 40 | 6,200 | 6,480 | 岩岡支線水路 ポンプ池揚水機場(揚水機更新) | R1 | |
29 | 41 | 12,000 | 13,145 | 中央幹線水路 流量計更新 | ||
31 | 43 | 8,000 | 8,250 | 中央幹線水路 栄揚水機場(揚水機更新) | ||
30 | 42 | 19,800 | 20,247 | 大沢支線水路 大沢第2段揚水機場(ポンプ分解備) | R2 | |
31 | 43 | 4,700 | 4,839 | 淡河幹線水路西谷ポンプ場建屋内塗装整備工事 | ||
30 | 42 | 19,800 | 20,113 | 北神戸幹線水路 | 大沢第2段揚水機場ポンプ分解整備 | R3 |
7,000 | 7,755 | 北神戸幹線水路 | 北神戸第1配水槽防止塗装補修 | |||
R2 | 44 | 12,400 | 28,306 | 淡河幹線水路 | 淡河頭首工土砂吐ゲート整備工事 | R4 |
R3 | 45 | 8,200 | 8,360 | 別所支線水路 | 別所支線水路内面補修工事 | |
合計 | 315,700 | 336,714 | 52件 |
年度別実施計画は、下表の通りです。
加入 年度 |
期生 | 加入 事業費 (千円) |
路線・施設等概要 | 実施予定 年度 |
|
---|---|---|---|---|---|
R4 | 46 | 6,400 | 平井支線水路 | 平井揚水機場ポンプ更新 | R5 |
R4 | 46 | 5,200 | 神出支線水路 | 神出支線水路水路補修 | |
R2 | 44 | 15,300 | 吉川支線水路 | 新田第2揚水機場ポンプ更新 | R6 |
R5 | 47 | 6,000 | ゴルフ支線水路 | ゴルフ支線水路流量計更新 | |
R4 | 46 | 17,600 | 大沢支線水路 | 大沢第2揚水機場揚水機分解整備(1台) | R7 |
R4 | 46 | 2,500 | 平井支線水路 | 平井農地造成支線水路更新 | |
R5 | 47 | 17,600 | 木津支線水路 | 木津揚水機場揚水機更新 | |
合計 | 70,600 | 7件 | - |
2)国営造成施設管理体制整備促進事業(管理体制整備型)東播用水地区
(1) 事業概要
平成12年度から本事業を活用して管理体制の強化を進めており、令和4年度で事業は完了しました。
○ 管理体制整備計画更新活動(兵庫県)
○ 管理体制整備推進活動(関係市町が組織する協議会)
○ 管理体制整備強化支援(関係市町が組織する協議会、事業実施は土地改良区)
【 多面的機能発揮に要する管理費 】
補助率 維持管理に要した特定費用の37.5%
【 多面的機能発揮のために必要な水利施設整備費等 】
補助率 | 国 | 50% |
県 | 25% | |
市町 | 25% |
(2) 実施状況
土地改良区が実施するものとしては、管理の高度化施設整備として開水路の安全柵・放水路整備・管水路の緊急遮断弁・スクリーンの追加や改築などの整備工事を行っており、事業の概要は下表の通りです。
期 | 年度 | 多面的 機能 管理費 (千円) |
高度化 施設整備等 工事費 (千円) |
高度化施設等主要整備概要 | 支援 事業費 計 (千円) |
|
---|---|---|---|---|---|---|
1期 | 12〜16 | 60,130 | 170,958 |
安全施設整備 |
4件 |
231,088 |
放水施設整備 | 5件 | |||||
緊急遮断弁整備 | 2件 | |||||
超音波流量計整備 | 2件 | |||||
除塵施設整備 | 1件 | |||||
防塵対策整備 | 1件 | |||||
2期 | 17〜21 | 58,046 | 169,954 |
安全施設整備 |
6件 | 228,000 |
放水施設整備 | 2件 | |||||
緊急遮断弁整備 | 3件 | |||||
超音波流量計整備 | 1件 | |||||
防塵対策整備 | 4件 | |||||
管理道路整備 | 3件 | |||||
水路補修整備 | 5件 | |||||
雨量計測施設整備 | 1件 | |||||
切梁補強整備 | 1件 | |||||
3期 | 22〜28 | 82,022 | 208,678 | 安全施設整備 | 1件 | 290,700 |
放水施設整備 | 8件 | |||||
超音波流量計整備 | 2件 | |||||
超音波水位計整備 | 1件 | |||||
防塵対策整備 | 4件 | |||||
管理道路整備 | 1件 | |||||
水路補修整備 | 7件 | |||||
防塵機整備 | 2件 | |||||
排泥機整備 | 1件 | |||||
エネルギー対策 | 3件 | |||||
4期 | 29 | 13,002 | 23,598 | 放水施設整備 | 1件 | 36,600 |
水路補修整備 | 2件 | |||||
エネルギー対策 | 1件 | |||||
30 | 9,985 | 24,615 | 淡河幹線水路戸田地区水路蓋整備1期工事 |
34,600 | ||
高度化施設整備設計等業務 | ||||||
別所支線水路広野地区整備工事 | ||||||
東播用水地区内流量計整備工事 | ||||||
岩岡支線水路ポンプ池分水工安全施設整備工事 | ||||||
岩岡支線水路ポンプ池分水工フェンス更新工事 | ||||||
スクリーン購入 | ||||||
R1 | 8,369 | 26,231 | 遠方監視装置局舎塗装修繕工事 |
34,600 | ||
天満支線水路広谷池余水放流ゲート整備工事 | ||||||
天満支線水路広谷池放水路整備工事 | ||||||
電柱移設補償費 | ||||||
R2 | 5,631 | 25,369 | 岩岡支線水路4・5号池分水ゲート整備工事 |
31,000 | ||
加古支線水路風呂の谷池放水施設整備工事 | ||||||
別所支線水路安全施設整備工事 | ||||||
天満支線水路広谷池放水路補完工事 | ||||||
天満支線水路整備その他工事 | ||||||
R3 | − | 21,000 | 天満支線水路整備工事 | 21,000 | ||
淡河幹線水路勝雄放水ゲート整備工事 | ||||||
淡河幹線水路戸田地区水路蓋整備2期工事 | ||||||
R4 | − | 21,000 | 淡河幹線水路勝雄地区水路蓋整備工事 | 21,000 | ||
淡河幹線水路勝雄本線ゲート整備工事 | ||||||
東播用水地区安全施設整備工事 | ||||||
合計 | 237,185 | 691,403 | 928,588 |
3)水利施設管理強化事業(一般型)
(1) 事業概要
本事業は、都市化・混住化の進展に伴い、農業水利施設の有する多面的機能を享受している地域住民が増加し、その機能発揮に対する要請が高まるとともに、集中豪雨の激甚化・頻発化によって、農業水利施設の公的な役割が増大し、施設管理が複雑化・高度化していることから、農業水利施設の役割に応じた支援を行い、農業水利施設の有する多面的機能の発揮を図ることを目的とする。
【 多面的機能発揮に要する管理費 】
補助率 維持管理に要した特定費用の37.5%
【 多面的機能発揮のために必要な水利施設整備費等 】
補助率 | 国 | 50% |
県 | 25% | |
市町 | 25% |
◎R3・R4年度
・水利施設管理強化事業
- (1) 補助金交付者 : 兵庫県、東播用水地区国営造成施設管理体制整備促進事業
市町協議会(神戸市・明石市・加古川市・三木市・稲美町) - (2) 補助金額 : 10,000,000円
■これまでに実施した補助事業による施設の整備補修状況 (参考)
1) 基盤整備促進事業(安全施設整備) 淡河地区
平成10年度に淡河幹線水路 (神戸市北区淡河町萩原から淡河中村地先の区間)に係る安全施設整備を目的に転落防止柵又はネットフェンスを設置しました。
2) 基幹水利施設修繕保全事業 口吉川地区
平成7年度に口吉川支線水路(吉川町西奥地先国道改修関連)水路を付替えました。
3) 農地流動化支援水利用調整事業 東播用水地区
平成6年度から12年度までの5年間に実施された受益地の農地情報を電子データとして整備する事業(国費100%)の一環として、分水工、流量計、管の補修など現行制度においては、非補助となるような軽微な整備補修を行い、農家負担軽減を図りました。
4) 農地有効利用支援整備事業 東播用水地区
(1) 事業概要
平成21年度限り、営農体系の変更とは関係なく、耕作放棄地となるおそれのある農地、その周辺の農業水利施設等に掛る整備を実施しました。
補助率 : 国50%・地元50%
(2) 実施状況
工事内容 | 実施額 (円) | 施工場所 |
---|---|---|
大沢支線水路 空気弁保護工事 6箇所 仕切弁 6箇所 電気施設備交換 漏水整備 目地補修 |
7,784,650 |
大沢町中大沢・大沢町上大沢 淡河町淡河 吉川町金会・豊岡 口吉川町西中 稲美町野寺 |
5) 新農業水利システム保全対策事業 東播用水地区
平成18年度に新規採択され平成19年度から平成22年度までの5年間で実施したもので、その主要事業は、大沢支線水路や北神戸幹線水路の第1段、第2段揚水機場や幹線水路に付帯する分水工の電動バルブ等を遠隔操作し、運転操作の省力化・監視体制の強化のために設置された遠方監視制御施設(TCTM装置)に経年劣化による不具合が多く発生したことから、より経済的な汎用性のある機器類に移行・更新したものです。
事業の区分は次の通りです。
(1) 農業水利システム保全計画策定事業 (事業主体:東播用水土地改良区)
【 実施期間 】 平成18年度〜平成22年度
【 総事業費 】 10,800千円(国費100%)
(2) 管理省力化施設整備事業 (事業主体:兵庫県(加古川流域土地改良事務所))
【 実施期間 】 平成18年度〜平成22年度
【 総事業費 】 483,379千円
年度 | 施設工事費 (千円) |
主要 整備の概要 | ||||||||||||||||||
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18〜22 | 483,379 |
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